2012/11/25

富士山(2012/11/25)

11月25日(日)に富士山に登ってきました。


25日の天気は素晴らしい登山日和で風も穏やかでした。
期待していた雪は、今回はばっちりで
1週間前とはだいぶ状況が変化してました。

先週の雪質はカチカチでしたが
今週は良い方へ雪質が変化してくれたので
登っていて楽しかったです。

どうして雪質によって、こうまで気分が左右されるかと言うと
登ってる時には下山時の状況も考えながら登るのですが、
吹き溜まりに雪があると、とても気が楽になるのです。
アイゼンの喰いつきも良く、ピッケルもしっかりと刺せるなら、
滑落の心配はそうありません。

これが一面アイスバーンだらけで、
吹き溜まりに雪が少ししかないという状況だと
下山時のプレッシャーが大きくなってしまいます。

今回、六合目より上ではアイスバーンと雪の吹き溜まりが
交互に分布している状態でしたが
大弛以外は概ね良好と思えるコンディションでした。






御殿場口五合目を0:48に出発
早く出発しすぎた先週の失敗もあったので
今回は遅めに出発したのですが
五合目まで雪が積もっている状況を見る限り
今回の雪質は良さそうに見えました。
念のため早く進みすぎないようにゆっくり進みます。


御殿場口五合目鳥居

大石茶屋前

予想天気が良かったせいか
テントを多く見かけました。


次郎坊(2:07)

中継小屋(2:39)


二合八勺中継小屋の扉が開いているのを初めて見ました。
中には砂が入りこんで荒れた状態でしたが
外の風をしのいで休憩するのに良い感じでしたよ。
これからも常に開いてると便利なのですが、どうなのでしょうか。




ゆっくり進むつもりだったので
ここで長めに休憩していたら
3人組が後からきました。

登ってる最中に後方を見ると、
いくつかのヘッドランプの明かりも見えてました。

今回は宝永沢を直登するコースを進んで
アイゼンは標高2550m付近で装着。

6時を過ぎると空が明るくなってきました。




御来光(6:24)






素晴らしい朝です。
風も穏やかで吹き下ろしの風もほとんどありません。
順調に高度を稼ぎます。







六合目より上ではアイスバーンと雪の吹き溜まりが
交互に分布している状態でしたが
八合目までは概ね良好と思えるコンディションでした。
吹き溜まりとアイスバーンの見分けができれば問題ないです。


夏道に行かないで吹き溜まりを直登します。




わらじ館と砂走館が見えます。
わらじ館前にはテントが張ってあります。
今日はテントをよく見かけます。







赤岩八合館(8:54)
夏道はバリバリに凍ってます。








長田尾根記念碑(9:37)
登るペースがだんだん鈍くなってます。


長田尾根記念碑(9:37)




大弛では登山隊が訓練をしてました。
アンザイレンをした組がアイスハーケンかなにかの
支点を打ちこみながら進んでます。
カーン、カーンと打ち込む音が鳴り響いてました。
今日は風も無いので訓練にはうってつけなのかな。



大弛の雪質は変化に富んでました。
アイゼンの喰いつきのいい場所があったり
中央部くらいの場所では
氷がガリガリ、ゴリゴリになってて
蹴りこんでもアイゼンの歯の刺さりがイマイチで
少し浮いてるような感じの場所の通過があったり
上部では雪がズボズボの場所があったり
そうかと思えば、またガリガリの場所があったりと
かなり変化に富んでました。

個人的に中央部付近のガリガリ氷の通過がすごく嫌でした。
ガリガリの場所は比較的傾斜が緩めだったのと、
短めの範囲だったので、なんとか慎重に通過しましたが、
これがもし広範囲に広がり、風が強かったとしたら
大弛には行かないで長田尾根に行ったと思います。

今回は新品のアイゼンを使っていたのですが、
それでも不安を感じる氷の硬さでした。


大弛をヒイヒイ言いながら進んでいると、
後ろからイノケンさん工場長さんが登ってきました。
イノケンさんとはお久しぶりです。





イノケンさんと工場長さんは安定感があり
冬富士を登るペースがとても速いです。
こちらが早めに出発していても毎回途中で追い抜かされます。(^^;)




山頂の鳥居が見えてきました。




山頂到着!
(11:38)

今回も時間がかかりました…ヘロヘロです…




富士宮側の鳥居に付いた氷が成長してます。


浅間大社奥宮前



剣ヶ峰に向かいます。






鉄柵に氷が付いてますね~。




工場長さんが剣ヶ峰から下りてきました。
またお会いしましょう(^-^)/


山頂を見まわすと、登ってきている人は意外と少ない?






剣ヶ峰(12:18)
剣ヶ峰にいた人に写真を撮っていただきました。

今日は本当にいい登山日和。
ほとんど無風で快晴です。


南アルプス、北アルプス、八ヶ岳が見えます。



































景色も堪能したので
下山を開始(12:34)




登ってくるときに嫌な感じだった
大弛のガチガチ氷の場所なのですが
日が照って時間が経ったので
少しは柔らかくなってるかな?
と期待していたのですが
大して硬さは変わってませんでした。
今の時期だともう氷は硬いままなのかな…
しょうがないので慎重に通過することにします。

傾斜が緩めの場所で、風が無かったからいいものの
これでガチガチ氷の場所が傾斜のきつい場所で
風が強かったとしたら、長田尾根に回っていたと思います。

ぎこちない動きで慎重になって氷ガチガチの場所を下っていると、
後ろからお鉢を一周してきたイノケンさんがやってきて、
「足でも痛めたのですか?」と聞いてきたのですが、
単に氷にビビってぎこちない動きになっていただけなのでした。 (^^;)
新品のアイゼンなのに、これほど不安な場所があるとは…う~ん…
でも、腰が引けるのも良くないですね…

腰が引けてる自分に対して、
イノケンさんは素晴らしく安定した動きをしてました。
アイゼンがアイス用というのもあるのでしょうが、
ガリガリの場所でもサクサク進んでいきましたね。
もともと技量も素晴らしいのでしょう。

一方ではガリガリの大弛を眺めていた後に、
引き返している人も見かけましたが、
それも正解だと思います。
ちょっとこの氷は硬めでしたから。
慣れてない人(我が身のことですね) は
無理しないほうがいいと思いました。
長田尾根記念碑まで登ってきて、
引き返すのも残念だとは思いますが、
そういう判断ができる人も素晴らしいです。




長田尾根記念碑まで無事下りてきました。(13:45)
いや~、やっぱり余裕が無いと途中の写真が撮れません。
とりあえず、自分にとっての今日の
核心部は通り過ぎることができました。


下山を続けます。

今日のコンディションなら、
ここから下は比較的気楽に下れます。
が、油断しないで下山します。




途中でシリセードができるかな?と思って試したのですが、
勢いがつきすぎて止めました。ちょっと危なかったです。
吹き溜まりとアイスバーンが交差してるので危ないですね。
変なことを試していたら却って時間を喰ってしまった…




有名なクライマー山野井さんが
10年以上前に富士山で強力の仕事をしていた頃に
もの凄いスピードでシリセードで下っていく
というようなことしていたと何かで読んだのですが
いったいどうゆうシリセード(技)なのかが気になります。
やっぱり凄いクライマーというのはシリセードも凄いんでしょうかね?
などと考えたりしつつ…


 

ああ、やっぱり長~い下りを地道に下るしかないのかあ…

なんとか短縮する方法はないのかな~?

冬の御殿場コースは特に長く感じます。




グダグダ下山していたら
五合目駐車場に着いたのが
けっきょく17時になってしまいました。
遅っ…
だらだらしすぎですね。
もっとシャキッと下山しなくては
いっつも下山も時間がかかってます。
目いっぱい遊びすぎ…

まあ、とにかく無事に下山できて良かったです。
天気も良くて素晴らしい登山日和でした。






2 件のコメント:

  1. 早いスタートでしたね!
    そうでないと山頂にその時間たどり着きませんよね!
    スタートしたらもう8合目あたりに灯りが・・・
    ビュータさんだったんですね~
    下山は、17時すぎましたか~
    いい景色を見せて頂きました。
    私は、砂走館の上で引き返しました。

    常連さんは、私とスタート早かったので会わなかったんですね~日の出館下辺りで實川さんに会い登れるところまでと後にしましたが、すぐに下山してきて駐車場まで一緒に下山しました。15:30駐車場着。

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    1. オサエモンさん
      ペースが遅いので早めの出発をしてます。
      灯りが見えたということは、日の出前でしょうから、
      その八合目あたりに見えた灯りというのは別の人です。
      おそらく先行していた登山隊の灯りだと思われます。
      今回はテントを多めに見かけました。

      オサエモンさんも同じ日に登られてたのですか、
      日曜日は風も穏やかで最高の登山日和でしたね。
      お疲れ様でした。(^-^)/

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